ジーンズ修理の方法は劣化の状態や場所周辺の生地の痩せ具合や色落ち具合等で様々に変化します。
当店で一般的に裏側に使用する補強用の素材はシーティングという生地です。
綿100%の30~20番手の単糸もしくは双紙糸の平織りもしくは綾織りの素材を使用します。
厚さは4~6オンス程度の薄いものです。
そしてよくお問合わせをいただきますのは「何故白っぽい色なんですか?」という質問です。
裏側から見て分かりにくい色ならグレー系かブルー系の方がもちろん目立ちません。
ただ表から見た場合ほとんどのデニム素材は経糸をインディゴの染糸、横糸をさらし糸を使っていますので
先に劣化する経糸が切れてさらし(オフ白)の横糸が残る状態がほとんどです。
場所やデニムのコンディションによりますがそのような訳で概ね白系のシーティングを使用しています。
よくデニム素材で補修しているジーンズも見かけますが出来るだけボディーに余計な重さをくわえない事が却ってきちんと補修する基本になります。