ジーンズ股裂けリペア

今回は小さな裂けです

小さな裂けですが実はコレはやや重症な劣化です

画像の様に巻き縫いや、拝み倒しの縫い線に沿った裂けは

ポリウレタン素材が混入しているストレッチ素材によく見られます

ここは通常のシーティングだけではすぐまた破れますので

厚手のデニムを避け部分に補強してから段座を消す様にシーティングで大きく覆ってミシン入れします

画像ではデニム素材はみてとれませんが黒のシーティングの下に忍ばせてあります

※当て布をいつもと違う黒を使う理由はブラックデニムだから、、、ではなく

横糸が黒で織られているデニムだからです

仕上がりはビフォーと代わり映えしませんがきっちりリペアさせていたたきました

 

Gパン 股裂けリペア

今回の股裂けは豪快に破れています

破れてから20年ほど箪笥に眠らせていらっしゃったとの事で、、、(;゚Д゚)

霧吹きで水分を与えて微温のアイロンで丁寧に伸ばしてみたところ

「前中心の引き裂け」「右前股の裂けスレ」「右後ろ股裂け」の力量が

一度にかかって豪快に破れた様でした

 

前中心と前右股はデニムを移植

右後ろ股裂けは極厚シューティングと糸入れで補強

デニムの移植並びに補強布で補剛した周りを全体的に薄手のシーティングで段座消しをして完成です

どんなことが起こったかは謎ですが結構な大工事ではありました(^^;)

でも20年たっても体型維持されていて履ける事もお見事なかぎりです(^^)

Gパン 裾の擦り切れ修理

今回は裾の擦り切れでえも割と軽度なもののリペア

裾のステッチはすでに外してあります。踵部分がスレて破れる直前です

この程度ですと無理にデニム生地を嵌込んで厚みと硬さを出すよりも

シーティングで補強可能です。

しかも縫い線の内側に入る程度の細い範囲で当布そしたのちにミシンで糸をたたき込みます。

この程度入れば十分な糸量です

あとは元の縫い線で三つ折りで仕上げて完成

見た目も自然に仕上がりましたし、硬さもそれほど出ていません

左右の踵のスレのリペアで5500円程です

 

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Gジャン ショルダーヨーク修理

着方にもよりますがGジャンも相当着込むと肩回りが擦り切れてきます

Gジャンの場合は裏が露出しそうな場所はグレー系のシーティングを使います

肩ヨーク全体が生地痩せしていましたので広く当て布をして縦方向に糸入れして完成

 

これで3500~4000円程です

※衿も劣化が激しかったので分解して修理して付け直すところです

ジーンズ 縦裂け補修

デニムの縦裂けが多い場所の一つはバックポケット脇です

バックポケットの細目から切れます

ここは一旦バックポケットをハズして

裏から現場へ当て布

この当て布はバイヤス方向に裁断したものを当てます(布地の性質状バイヤス方向には裂けませんので)

そして段差をカバー及びさらに補強の意味で特厚のシーティングを広めにあてます

そして、通常は必ず縦方向に入れる糸も縦裂けは横方向にいれます(強度優先です)

※縦に何本入れても強度は増しません。結果当て布だけに力が加わってしまいます

色はうまく合わせましたので糸はそれほど目立たなかったと思います

完成です

 

これで5000円~6000円程です

 

Gジャンリペア 横糸移植のテクニック

先日は急なお休みをいただきすみませんでした( ;∀;)

元気に復帰しております<(_ _)>

Gジャンのリペアは案外ジーンズよりも痛む箇所が多いです

衿の擦り切れだったり、袖口の擦り切れだったり、脇下の巻き縫い、肩ヨークのスレ、短冊開きのほつれ、カフス及びカフス周辺のスレ、裾のスレ、ボタンホールの劣化、チェーンステッチの擦り切れ等々あげればキリがありません

今回も一通りのリペア後の検査検品で横糸消失部を発見

アップ画像でみますと

修理後(Gジャンの場合は場所によりグレーの補修布を使っています)小指の詰め半分ほどの横糸消失部を発見

こんな場合は似通った横糸を材料の中からチョイスしてここに嵌めこみます

仕上げに50番手の糸で叩き込めば完成

Gジャンの劣化もあきらめて引退させる前にご相談ください(^^)

 

ジーンズ バックポケットリペア

今回はバックポケットの総メンテナンスです(^^)

相当ヘビーに履かれたようです

左右共バックポケット口は擦り切れてヘリは消失、

ポケットの縫い糸もところどころ消失

エビスさん特有の内側の底に補強のシーティングが張り込んであるのですがそれも外れて役に立っていないようでした

そんなワケで一旦隠しリベットもカンヌキも全て外してメンテです

※隠しリベットはもう役割をはたしましてのでこのまま廃棄します

ボディ側は隠しリベットやカンヌキを外したため穴になっている部分は穴補給のリペアを先しておきます

次にポケット本体は

ヘリも含め弱くなっているいる部分は軽めのオンスのデニムをあてがって

ミシンたたきして整えます

そしてボディー側に再装着すれば完成です

ポケット口ヘリの仕上りはこんな感じです

結構初めのうちは硬さを感じると思いますが、ここはあまり華奢に仕上げますとまたすぐ劣化してきますので、、、

上記の様なバックポケットの左右の総リペアで概ね10000円程です

 

 

 

ジーンズ 丈伸ばし 裏打ち加工

久しぶりの投稿です(^^;

今回はジーンズの丈を出来るだけ長く伸ば加工です

洋裁では「裏打ち加工」と呼ばれ、裏側の三つ折りの部分を表に出して長くする加工です

表に出した三つ折りの代わりに別のデニムで裏側の三つ折りを作ります

 

先ずはステッチをすべて解いてフラットな状態に

 

次に裏側に入れ込むデニムを繋ぎ合わせせます

この場合表のデニムと同じ色目というより厚さ大事です

厚すぎれば厚みが出すぎますし、薄すぎると三つ折りが頼りなくなります

お出しするデニムの2~4オンスほど軽い感じが適切かと、、、

またインシームとアウトシームの厚みの出る場所は繋合わせるデニムの縫い合わせとはずらす事がコツです、、、

今回は出来上がったのちのヘリを周りの雰囲気に合わす様にグラインダーで色を落とさせて頂きました

裏打ち加工で丈を出して裾をグラインダー加工して5500円程です