1/29 ジーンズ破れ 糸移植加工

ジーンズ生地の劣化は概ね2種類で

「裂ける」か「擦り切れる」です

生地痩せが進行して負担がかかる部分などはある日突然裂けます

一方、それほど負担のかかる場所ではないけれども

腿や膝の場合は体とデニムが擦れて擦り切れてきます

股スレや踝スレはデニムとデニムが擦れて擦り切れる場所で

裾の踵はデニムと地面が擦れて擦り切れます

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今回の腿周辺の擦り切れは髭のラインのエンドが横糸ごと無くなっていますので

雰囲気を重視しながら横糸移植でリペア

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裏側から横糸を一本ずつ移植します

最後に全体をシーティングでふさいで縦方向に糸入れすれば完成

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左腿周辺のダメージ感は裏に当てられたシーティングが肌との接触をガードしますので

しばらくはこの状態維持で履きこなせます

1/20 ジーンズ  股スレリペア

若干千葉も冬の寒さになってきましたね、やっぱ冬は寒い|д゚)

下の画像は股スレでも、ワタリラインの縫い線まで劣化してしまったケースです

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このような場合はこのままでは生地入れしても無駄な厚みがでたり

劣化部分への適切な糸入れが困難ですので一旦前身ごろと後ろ見頃を分解します

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分化した前身ごろと後ろ見頃をそれぞれ適切な当て布と糸入れでリペアします

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最後にワタリラインを閉じて完成です

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股スレはビックリするほど自分では気づかないうちに進行していますので

早めのリペアがおすすめです

 

2016年 元旦

新年あけまして

おめでとうございます<(_ _)>

本年も相変わらずのご贔屓のほど

よろしくお願いいたします

皆様方にも実りある一年でありますようお祈り申し上げます

PS 今年は大晦日から風邪ひいて毎年恒例の初日の出を寝過ごして建物の陰からムリクリの初日の出画像になっちゃいました|д゚)DSC_9737

11/20 裾擦り切れリペア

ジーンズの裾のたまり具合を多めにとって履きたい人には

裾の擦り切れはついてまわりますね

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まずは一旦ステッチを外して分解します

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移植デニムを差し込んで

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縦方向に糸入れして素材をなじませ

ステッチを入れなおせば完成デス

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11/11 ボタンフライからファスナーへ交換

デニム以外でももちろん加工できます

今回チノ素材のパンツのボタンフライをファスナーフライ仕様にリメイクします

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まずは分解、ボタンを取って、上前の前立てと呼ばれる部分を分解します

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上前にあるボタンホールは縫いつぶして

下前の受け側は比翼内にファスナーが隠れるよう台座を広げてあげます

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そしてファスナーを縫い付ければ完成です

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ちなみに丁寧なやり方をすると上前の比翼はボタンフライ構造の3枚のままだと厚みがありすぎて

固く仕上がることと選択の際渇きにくいことから料金は1000円程プラスでかかりますが

2枚にしてリメイクした方が使い勝手もよく仕上がります

11/3 ジーンズ ウエスト出し

G-STAR ジーンズのウエスト出し3センチ

ジーンズのウエスト出しは両脇にデニム素材をマチ入れして大きくします

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ベルトラインと見頃は一旦分解して

別々に加工して縫い合わせます

両脇から1.5センチづつデニム素材をマチ入れして完成

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デニム素材を足して大きくしますので

極端に申しますと、いくらでも大きくできますが20センチ程度までがおすすめです

9/22 ボタンホール リペア

今回もボタンホールのリペア話です

ベルトラインは負担の掛かりようが共通しているせいか

概ね上部が大きく劣化します

 

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ここまで劣化しますとデニムの移植補修をしてからの糸入れ作業です

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差し込んだ移植デニムが抜けないように糸入れ完了後にも地の目方向にミシンたたきして完成

9/1(火曜) 膝破れリペア

このジーンズはもともと膝にクラッシュ加工を施し、

その下にデニムを入れてデザインされていた様です。

そのデザインされた部分の加工の下に本当の破れが出来ています

 

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この破れがなぜ出来たかというのは裏側をみれば一目瞭然

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クラッシュ加工を裏から塞いだデニムの際からきっちり破れてますね

リペアのツボは常にコレです

段差の出来るような素材は極力使わない事と

厚みが加わる事で洗濯時に水を含んだ厚み部分に重さがくわわり

さらに洗濯槽でタンブラーされれば境目が破れない方が不思議なくらいです

修理後がこの出来上がりで

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裏側はこの様です。

破いた現場を塞ぐ素材と段差が出来るだけ出来ない様に

その回りに薄手のシーティングを施して縦方向に糸入れします。

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縦方向の糸入れもご丁寧に沢山いれてしまうと

厚手の生地を入れたのと同じ現象がおきますので

甘めに入れて硬さを出さない方がかえって丈夫に仕上がります

穴や裂けのリペア方法一つ一つにも培ったノウハウで

ジーンズを長く大切に履いてもらうために役立てたいと思うmasterです

 

8/19 ジッパーフライからボタンフライ

ボタンフライをジッパーフライへリペアする事はよくありますが

その逆も出来ます。

比翼内の仕様は当方にお任せいただきますが

必要以上厚みが出ない様工夫して前立てを差し込むテクニックはお任せください

 

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比翼内のネオバーは当方で用意できる艶消しシルバーの14ミリです

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8/3(mon) ジーンズ リペア 縦裂け

 

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画像の様に縦に裂けるケースはあまりありません

ただこのDIESELは元々ダメージ加工で縦にクラッシュしてあった部分が劣化して裂けた様です

縦裂けは状態によりますが、この場合はクラッシュされていた部分が裂けた為

裂け幅が広い様ですのでデニム移植で加工しました。

デニム移植する場合は余分な横糸はカットアウトして

まわりに近い色目のデニムを差し込み縦方向に糸入れをして完成です

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7/23 ジーンズ ボタンホール リペア

比翼内のボタンホールはあまり目にしないというか

比翼で隠れているのでいつの間にかこんな状態になっている事があります

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一番上と二番目は下地を補強しなければ大きなホールに仕上がってしまいます。

もう少し進行していたら一旦ホールを潰して作り直しになっているレベルです

いつも云うのですがボタンホールと股スレは早め早めのリペアをお勧めします

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