履く人の動きの癖やサイズ的な緩みも
関わってくるのですが
概ね劣化してくる場所は予測がつきます。
画像のジーンズは内股から浮いてきた髭ラインの
延長線上が膝の圧迫に堪えられなくなって
リップになってしまったようです。
多少タイト目シルエットによくある劣化状況でしょうか。
本来、ゆっくり縦糸が劣化して、消失した後に
横糸だけが残ってくれるのが理想ですが
なかなか思うように劣化してくれないようです。
このような場合は
裏側からシーティングの当て布を現場と現場回りの2重に施して
縦方向に50番手の糸を適度に糸入れして補修しました。
いつもいうのですが、必要以上に糸入れを多くしたり厚手の生地を施すのは
却って二次的に劣化につながりますので(^^)