9/7  前ポケット回りの修理

劣化の状態を見ますと

元々クラッシュ加工されていた部分が

穴になってきた状態とおもわれますね。

「綺麗に仕上げる」というのと

「自然に仕上げる」というのと

「機能的に仕上げる」というようなそれぞれの観点から

修理方法を決定するのですが

たとえばコインポケットの穴は

元々クラッシュ加工されていて

前ポケットに物を出し入れする摩擦抵抗で穴になったと予測されますので

ここは頑丈にデニム移植をチョイスします。

横糸移植ではいずれまた劣化してしまうでしょう。

それとポケット口下の穴も

元々のクラッシュ加工が穴になったものと思われます。

ここに関しては摩擦抵抗の少ない場所ですので、

元のクラッシュ状態に近い横糸糸移植で自然に仕上げました。

もちろん裏からの当て布と縦方向の糸入れで補強してあります。

できるだけ自然に仕上げるということと

機能性や場所の特性で修理方法もさまざまになります。

 

 

9/3 膝破れリペア

履く人の動きの癖やサイズ的な緩みも

関わってくるのですが

概ね劣化してくる場所は予測がつきます。

 

画像のジーンズは内股から浮いてきた髭ラインの

延長線上が膝の圧迫に堪えられなくなって

リップになってしまったようです。

多少タイト目シルエットによくある劣化状況でしょうか。

本来、ゆっくり縦糸が劣化して、消失した後に

横糸だけが残ってくれるのが理想ですが

なかなか思うように劣化してくれないようです。

このような場合は

裏側からシーティングの当て布を現場と現場回りの2重に施して

縦方向に50番手の糸を適度に糸入れして補修しました。

いつもいうのですが、必要以上に糸入れを多くしたり厚手の生地を施すのは

却って二次的に劣化につながりますので(^^)

 

8/27 破れ補修の糸選び

まずは画像をご覧ください

じっくり観察していただかないと

わからないのですが、このジーンズは

ベージュ色に織られた素材にインディゴを

オーバーダイ(後から染め上げる)された代物です。

通常はインディゴで織られた素材にベージュ色やグリーン色等を

オーバーダイしてユーズド感を出しますから、

まったく真逆に作られたデニムです。

履きこんで洗っていくうちに

オーバーダイされたインディゴが色落ちして

ベージュ色がくっきり出てきています。

そんなわけでコレが修理後です。

向かって左側の小さな傷は以前インディゴ色が強かった時に修理した部分で

よく見ないとわわからないのですがグレー系の糸でリペアしています。

ところが今回右側はまったくインディゴ色がなくなっていますので

ベージュベースの糸で修理しています。

修理の糸選びの際は将来の色落ちもある程度予測して

決定するのですがインディゴ色が強い時期にベージュ色の糸は

なかなか使えませんので修理屋泣かせのデニムです。

でもなかなかいい雰囲気に色落ちしていてカッコいいです。

まだまだ人でいえば40代程度の感じですから

これからどんどん渋みが増しそうです。

 

8/9 ボタンフライをジッパーフライへ変更

 

ボタンフライのカッコよさをとるか?

ファスナーの機能性を重視するか?

難しい洗濯ですけど、

若き時はマニュアル使用の車を

ブイブイいわしていても

大人になるとオートマチックが楽ちんみたいな感覚で

私もご多分にもれずファスナーのほうがホッとします(^^)

といってオートマチックで全開になってたらまづいですけど(+_+)

ファスナーはYKKの純正のNO4ジーンズ用のモノを

使用してありますから、耐久性は世界水準です。

この加工の一番の難題は元々あったボタンホールの始末です。

結局目つぶしするわけですが多少硬さが出ていましいます。

ファスナーの奪着には問題ないのですが、、、、

だた、しばらく使用していただくと若干ですが柔らかくなってきます。

 

逆にジッパーフライをボタンフライに変更することもできますので

お問い合わせください。

 

 

 

 

 

 

 

 

7/26  ボタンホール 修理

 

ボタンホールっていうのは

場所がら履くときに必ず毎回触る部分なので

少しづづ劣化していく経過に気付かずに

まだ大丈夫かな?って思っている間に

ご覧の通りになってしまうんですね(~_~;))

 

膝や腿や裾の劣化等は多少「味」てこともありなんですけれど

ことボタンホールは劣化の予感がしたら

即刻補強をお勧めする場所です。

 

なぜかと申しますと

ホールの原型がある場合ならば、

糸入れ程度の補強で済むのですけれど

画像のようにホールの原型がないほど劣化しますと

いったんホールを潰して、作り直しになります。

その場合は現場に若干堅さが出たりしますので

やはり早め早めのリペアが肝要かと(^^)

後日修理過程の画像などアップします。

 

 

 

 

 

 

 

 

7/24 ジーンズ ウエストアップ加工完成

 サイドからマチ入れして

このような出来上がりになりました。

 状態が分かるように明度を上げて画像添付してあります。

素材が綾目の強いタイプでしたので

マチ入れの際、綾目の方向もできるだけ合わして加工してあります。

 

かなりボッテリとした厚手にの素材でしたので

やはり同等の厚みの素材を入れませんと

ウエストラインのカーブにマチ入れする素材が負けて

なかなか綺麗に整いませんので

素材感もマチ入れの際は注意が必要になります。

7/23 ジーンズ ウエストアップ加工

この画像は説明なしだと

夏だけに昆虫かなんかに見えちゃいますね(^.^)

 

通常ウエストのサイズを大きくする場合は

両サイドを分解してマチ入れ(別の生地を間に挟み込む)してサイズアップします。

ジーンズの場合サイドライン際には通常リベット等がありますので

リベットやスタッズは壊していったん外して

加工後に近い雰囲気のリベッ等を打ち直します。

 

そして一番問題なのがベルトラインで、

ジーンズの場合はベルトラインと身ごろは完全に独立していますので

ベルトラインに関してはサイドに切り込みを入れてマチ入れする様になるため

この部分の見え方には多少難が出ることは否めないのですが

メンズ物も場合は大概ベルトをしますのでベルトで隠れてしまいます。

生地入れして出しますのでいくらでも出てしまいますが

ラインやシルエットを考量しますと8~10センチ程度までがお勧めです。

 

ジーンズ直し(サイズ調整) サイズ直し、丈詰め出し、ウエスト詰め出し、

裾幅詰め ワタリ、股上詰め等の ご依頼や料金明細は此方からどうぞ

 

 

 

児島のジーンズメーカー レディスの勇

 

レディース専門(一部メンズあり)で

児島の国内生産で人気の

ベティースミス 

5年ほど前、有明のビックサイトでの合同展示会で

ミシンをディスプレーしたベティースミスの展示場になんとなく惹かれてから

長いお付き合いで取引をさせていただいてるんですけど

今日はコレから都内の展示会場で秋冬の受注会にいくところです。

 

とにかくシルエットが凄く綺麗で一人のお客様で4~5本は色違い柄違い等で

買ってもらっている程です。

当店のネットショップmasters volanteでも販売してます。

ベティースミス ではオーダーデニムも扱っているようですので

興味のある方は是非覗いてみてっください。

 

7/18 マタスレ 股破れ リペア

 

「ここまで破れてても履いてたのぉ~~」

ってゆうふうに普通は思うのですけれど

マタスレは意外に本人にまったく気付かないうちに

進行してしまう劣化場所なんです。

とくにややヒップハング気味に履いているため、

股の部分は弛みで覆われますし、

まして後ろからでなければ確認もできない場所だけに

ある日気がつくと「こんなに切れてたのぉ~~」

ってびっくりする様です。

膝や腿とかのスレや破れは

多少放置しておいても味のうちかもしれませんが

ことマタスレに関しては早期発見、

早期修理をお勧めします。

リペア方法は、横糸が消失している部分は

横糸移植と裏側から柔らかめのシーティングの当て布を施して

縦落ち方向に合わせて細かく糸入れ補強するのですが

この時注意しなければいけない事は

頑丈にしようとして糸入れの量を必要以上に増やしますと

かえって逆効果です。

最低限の糸入で柔らかさが若干残るほうがかえって

柔軟性があってしっかり仕上がります。

ジーンズ リペア(修理) 膝の破れ、お尻の擦り切れ、等の

料金明細等は此方からどうぞ