Gジャンリペア 横糸移植のテクニック

先日は急なお休みをいただきすみませんでした( ;∀;)

元気に復帰しております<(_ _)>

Gジャンのリペアは案外ジーンズよりも痛む箇所が多いです

衿の擦り切れだったり、袖口の擦り切れだったり、脇下の巻き縫い、肩ヨークのスレ、短冊開きのほつれ、カフス及びカフス周辺のスレ、裾のスレ、ボタンホールの劣化、チェーンステッチの擦り切れ等々あげればキリがありません

今回も一通りのリペア後の検査検品で横糸消失部を発見

アップ画像でみますと

修理後(Gジャンの場合は場所によりグレーの補修布を使っています)小指の詰め半分ほどの横糸消失部を発見

こんな場合は似通った横糸を材料の中からチョイスしてここに嵌めこみます

仕上げに50番手の糸で叩き込めば完成

Gジャンの劣化もあきらめて引退させる前にご相談ください(^^)

 

ジーンズ バックポケットリペア

今回はバックポケットの総メンテナンスです(^^)

相当ヘビーに履かれたようです

左右共バックポケット口は擦り切れてヘリは消失、

ポケットの縫い糸もところどころ消失

エビスさん特有の内側の底に補強のシーティングが張り込んであるのですがそれも外れて役に立っていないようでした

そんなワケで一旦隠しリベットもカンヌキも全て外してメンテです

※隠しリベットはもう役割をはたしましてのでこのまま廃棄します

ボディ側は隠しリベットやカンヌキを外したため穴になっている部分は穴補給のリペアを先しておきます

次にポケット本体は

ヘリも含め弱くなっているいる部分は軽めのオンスのデニムをあてがって

ミシンたたきして整えます

そしてボディー側に再装着すれば完成です

ポケット口ヘリの仕上りはこんな感じです

結構初めのうちは硬さを感じると思いますが、ここはあまり華奢に仕上げますとまたすぐ劣化してきますので、、、

上記の様なバックポケットの左右の総リペアで概ね10000円程です

 

 

 

ジーンズ 丈伸ばし 裏打ち加工

久しぶりの投稿です(^^;

今回はジーンズの丈を出来るだけ長く伸ば加工です

洋裁では「裏打ち加工」と呼ばれ、裏側の三つ折りの部分を表に出して長くする加工です

表に出した三つ折りの代わりに別のデニムで裏側の三つ折りを作ります

 

先ずはステッチをすべて解いてフラットな状態に

 

次に裏側に入れ込むデニムを繋ぎ合わせせます

この場合表のデニムと同じ色目というより厚さ大事です

厚すぎれば厚みが出すぎますし、薄すぎると三つ折りが頼りなくなります

お出しするデニムの2~4オンスほど軽い感じが適切かと、、、

またインシームとアウトシームの厚みの出る場所は繋合わせるデニムの縫い合わせとはずらす事がコツです、、、

今回は出来上がったのちのヘリを周りの雰囲気に合わす様にグラインダーで色を落とさせて頂きました

裏打ち加工で丈を出して裾をグラインダー加工して5500円程です

 

 

ジーンズ ロールアップの擦り切れ修理

ロールアップの折り曲げあとはいつか必ず切れてきます

これを一般の修理同様、裏に当布をして50番手の糸でリペアすれば完璧ですが、、、

そうするとロールアップした時に当然当て布は表に露出してしまいます

そこでこの部分は例外的に当て布なしで「糸だけ補修」します

加工後が以下の画像です

 

ミシンは「上糸と下糸がクロスされる事で縫える」という原理を利用して

上糸をインディゴ色、下糸をグレー色にすることで、まぁまぁ目立たなくリペアできます

実際触ってみるとスレの現場に厚みが出ているのが分かります

このような加工で800円~1500円くらい(スレ方や範囲によります)です

 

 

ジーンズ 裾破れ修理

踵は引きずられて大穴になっています

またこの丈履きたいという事でしたしたので一旦ステッチをほどいて穴をデニムで左右共移植します

そしてまた同様に三つ折りでステッチをかけて完了なのですが

せっかちな性格が仇して、いつもどおり完成の画像撮り忘れて発送してしまいました( ;∀;)

こういった加工は片足で3000円前後になります

ジーンズリペア 膝破れ修理

膝下~腿にかけて広く劣化を伴い破れています

特に膝周辺は横とも消失しています

このような場合は当て布はもちろんですが穴の部分は横とを移植して自然に仕上げる方法をとります

 

まず乱れた横糸を整えて劣化や生地痩せしているい範囲の当て布とシロモを使って患部に横糸を装着して下からはめ込みます

仕上げに縦方向に糸入れして完成です

毎度申し上げるのですが、当て布で体とデニムの接触を遮断する事でかなり劣化の進行は止まりますので、必要以上の糸入れはかえってデニム素材の負担になります。少な目の方がより自然にしあがりますので(^^)

加工料的に糸移植でこの程度ですと6000~7000円程になります

ジーンズ バックポケット貼り直しリペア

箪笥でだいぶい寝かせていた?のでしょうか、

外れたポケットがたたまれたまま?で折シワに(≧▽≦)

状態を見ますに、糸はポケ口もふくめ70%以上消失している上に

糸は性抜けして引っ張れば切れる状態でした。

こうなりますと、一旦隠しリベットンなども含め外して

オリジナルに準じ縫い直します

隠しリベットは外しますが、もう付け直しは出来ません

※もう役割(ヘリのアタリ出し)は 終えてますのでなくても問題ないでしょう

とうぜんですが、外すと穴なっていますのでソコは補強しおきます

縫い直しの糸のチョイスは雰囲気に合わす事を基本にしています

主張しすぎず自然に(^^)  完成です

しっかし毎度撮るたびに別のジーンズ?って思うくらい色が違っちゃうのが難点( ;∀;)

撮影の腕はまるっきり上がらないmasterです(^^;

ポケットの張り直し及びステッチ入れで3500円前後程です

 

 

ベビーオンスジーンズ 丈詰め

児島さんの25オンスデニムの丈詰め

今までチェーンステッチで丈詰めしたな中では最高にヘビーでした( ;∀;)

ハサミを入れた瞬間、「これはタダもんじゃない」感が手に伝わってきました

先ずはアウトシーム、インシームとも三つ折りの中に入るヘムの余分なデニムは

ギリギリにカットアウト

アイロンで三つ折りを作る際も手の指がツリそうになりつつも

シリンダー仕様のユニオンスペシャルが何とか縫い込んでくれました

さすがにパワフルです

料金的に通常のチェーンステッチの丈詰めは2200円ですが

ヘビーオンスのジーンズは三つ折りするための手間が一般の17オンスと比べてなにかと手間がかかってしますので2530円程になります

 

 

ジーンズボタンホール 修理

今回はボタンホールフライ(前立て比翼内のホール)の修理

4つ穴の内3つはもう糸補修ではどうにもならない状態です

糸で無理な場合は一旦デニム移植でホールを潰して作り直すのですが

比翼内で3つ作り直しすならいっそボタンフライを新しく作りなす方が良いと判断しました

比翼と同じ寸法、同じピッチでホールを作ります

ホールは一穴づつ手まつりで作り上げます

完成したボタンフライを装着すれば修理完了

結構な大工事なので作りにもよりますがコレで加工料は7000円~8000円程です

ホールは劣化が始まると一気に進行しますから早め早めにリペアしましょう

ジーンズ ボタンホール修理

ベルトラインのボタンボールがベルトごと切れてしまっています

このような場合ですと劣化部分にデニムを移植して一旦ホールの下地を作り直します

その後にホールを作りなします

これで加工料的には3000円前後です

この様な大工事になる前にホールの修理は早め早めがお勧めです

ホールの糸が劣化して来たなと思ったらご相談ください(^^)