前ポケットは袋地も裂けてポケットのヘリも部分的に擦り切れています
底にも擦れによる劣化が見られます
このような状態ですと前ポケットのヘリはデニム移植、袋地は外して新しく作り直す方法でリペアします
リベット等も外して袋地を外して、同じ型で新しく袋は作ります
この段階でポケット口にはデニムを移植しておきます
あたしい袋地を装着
リベットを打ち直して完成です
※外したリベットは使えませんので当方で用意したリベットと交換になります
表から見ると単純なポケット口の劣化と思いきや
袋地もかなりの状態で劣化していました
シャツ等で使う起毛のネル素材の袋がオリジナルで付いていますが
交換に当たり強度優先でジーンズ専用の袋地で作り直します
先ずは分解からですが、袋の交換はベルトライン、サイドラインの分解、リベットの打ち直し等、結構な大工事になります。
外したリベットは使えませんので新しいリベットを打ち込みます
ブランド刻印のリベットはご用意できませんので当店で用意できるリベットで取り付けます
袋の取り付け完了で最後にポケット口にステッチを縫い付けて完成
コインポケット側の袋の取り換えは7000円~8000円程です
バックポケットの縁の脇が大きく縦裂けしています
これはストレッチジーンズのには非常に多い劣化です
概ねストレッチデニムは体にフィットさせてピッタリ履くものが多いので
立ち座りで伸び縮みの負担が多く、尚かつ貼ポケットとの段差の出来るこの部分は
よくこのように縦裂けします
もうこうなると後ろ中心からバックポケットの縁、ヨークラインの縁迄までしっかりとした素材で裏から広く当て布をします
※どこが裂けてもおかしくない状態ですので
あとは通常通り縦方向に糸入れしますが縦裂けの場合はお客様に了解を得て横方向にも糸入れします
力学的に横糸を入れた方が縦に裂けた劣化には有効ですので、、、、
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袋地の底はお約束の様に消耗劣化の箇所です
底周辺は全体的に生地痩せしていましたので底周辺は新しい袋地に作り変え
あまり放置して上部が劣化しますと最悪全部作り直しで大工事になりますので生地痩せしてきたな、、、と思ったらお早めに(^^)
膝の劣化は
1,膝周辺の生地が薄くなり変色してきます
2、部分的に縦糸が消失して横糸だけが残る状態になります
このあたり程度でリペアしておきたいところですが
次の画像はさらに横糸が消失して穴になってしまいました
このような状態で一番自然に仕上げるには横糸移植が有効です
横糸だけの移植もできますが、それですとまたすぐ破れます
やはり裏側からはしーティングの当て布をして縦方向には補強で糸入れしておくリペアをお勧めします
チェンステッチの弱点
〇裏側のチェン部分の凹凸がコスれる摩擦によって着用や洗濯で擦り切れてしまう
〇一か所でもパンクすれば簡単に連続してほつれてしまう
こんな感じで、、、、
ジーンズだと画像の様なヨークの縫い合わせ部分や、インシーム、ベルトライン、後ろ中心、裾等がチェンで縫われていることが多い様です
Gジャンなども長年使っていると概ね糸の変色に伴いチェンがパンク擦り切れをしてきます
リジットの状態からチェンステッチ特有のアタリ感は十分表側にでていますので縫い直しは大釜のストレートミシン(8番手)で
丈夫度はチェンよりはるかにあります
表側のビフォーアフター
ジーンズの袋地は華奢な生地が多いためたやすく劣化します
ちょっと画像が近すぎました(^^;) 上部の端っこ部分です
通常前ポケットはポケット口か底が劣化しますがコレは特別な場所の劣化といえます
たまたまヘリ部分だったの多少ポケットの形状は変わってしまいますがまずミシンで穴の部分を縫い消します
このままでは強度に的には難がありますので強度を上げるためミシン叩きしておきます
これで強度的には大丈夫そうです
若干ポケットが狭くはなりましたが上部なのでそう問題はないでしょう
たかがポケットくらい、、、と、つい思いがちですが
ポケットの袋地はサイドラインの縫い線、ベルトラインの縫い線、ポケット口の縫い線、リベットや右ポケットならコインポケットがあったりと複雑に他所と関わりのある場所です。
放置したままで修理がきかなくなれば「ポケットの作り直し」になります。
早め早めのメンテナンスリペアを心掛けましょう
比翼内のボタンホールのこのような状態は軽オンスのジーンズによく見られます
元々生地が薄いため、そう劣化の無いうちにホールが画像の様にちぎれます
このような場合でジーンズに一番負担をかけずにリペアするには
ホール面の前立てのヘリからホールの半分程度をデニム移植で一旦つぶします
こっから先の画像を撮影するのを忘れてお客様にお返ししてしまいました
いつもの事なんですが、、、、(^^;)
リペアの方法は千差万別で状態やお客様のご希望に合わせてチョイスします
比翼内のこのようなホールの修理で2800円程です
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幅出しもできます
基本インシームを分解してデニムを挟み込みます
※今回はお客様のご要望であえてストーン色
如何様にも広くできますが相応に股上が深くなります
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アタリやダメージのある裾をそのまま残して丈詰めをする方法を
「挟み上げ加工」といいます
元々はこの裾です
そして詰める分量をカットアウトして
繋げます
繋げるときに本体側に裾側を挟み込むようにして繋げるので「挟み上げ」とうい呼び方をします
ウエストを7センチ大きくするためのパーツをカット
今回はお客様の方から頂いた材料でつくりました
両サイドのベルトラインと見頃に嵌めこんでマチ出しします
リベットは交換なしでなんとかマチ入れ出来ました
がんばればいくらでも大きくできますが20センチ程度までがお勧めです
がんばってダイエットするのもお勧めですが(^^)
加工料は一般的な作りの物で6000円~7000程で別途材料費が500円~程です
(材料持ち込みの場合は材料費かかりません)
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