Gジャン 衿修理

Gジャンの衿の擦り切れは長年愛着していますと避けられない劣化です

一旦衿は外してまず擦り切れを修理します

ここまで擦り切れていたら衿を「どんでん返し(裏と表を反対に付け直す事)」して

折って隠れていた裏部分を表にして付け直す方法をとります

衿をアンコに乗せてカーブをつけながら水蒸気で整形し直していきます

形が整って来たら本体に付ければ完成

幸い色の違和感もなくいい感じに仕上がったと思います

衿はパーツの中でも最もデリケートな場所ですので仕上げは慎重に

そんなワケで裏側はこの通り表の擦り切れが入り込みます

ここで最も注意したいことはこの擦り切れ修理を厚出の布を入れたり糸入れのミシンたたきを必要以上に入れすぎると衿が綺麗に整形できなきなくなります

衿の裏側はほとんどといっていいほど劣化消耗はしませんので極力軽めの修理でOKです

Gジャンも「衿」「袖口」「裏のチェーンステッチの擦り切れ」等々様々に劣化してしてきますのでリペアの際はご相談くださませ(^^)

 

8/9(木) Gジャン 衿擦り切れリペア

まだ切れてはいませんが将来的に擦り切れるでしょう

 

衿は肩と同様丸みが要求される縫いが難しい部分です。一旦分解して内側へ補強布を差し込んで糸入れ補強もます

 

糸入れの分量が少ないと思いませんか?

いつも言うのですが、糸入れの分量と強度は比例しません

この程度の劣化ならこれで十分、必要以上の糸入れは重さと硬さを招いて二次的劣化の温床です。

 

もと通り縫い直して完成です